産業用ラズベリーパイとは?一般的なRaspberry Piとの違いを分かりやすく解説
2026.04.20
技術情報
産業用ラズベリーパイとは何か?一般的なRaspberry Piとの違いや、工場・IoT現場で選ばれる理由を分かりやすく解説します。
そもそもラズベリーパイ(Raspberry Pi)とは?
Raspberry Piは、イギリスで開発された「シングルボードコンピューター(SBC)」です。
安価で扱いやすく、Linuxが動作することから、
- プログラミング学習
- 試作開発
- 個人向けIoT
などで広く利用されています。
一方で、工場や屋外などの厳しい環境では、
そのままのRaspberry Piでは課題が残ることも事実です。
産業用途で求められる課題
製造現場やインフラ設備では、次のような条件が求められます。
- ✅ 広い動作温度範囲
- ✅ 長期安定供給
- ✅ 耐振動・耐ノイズ
- ✅ 24時間365日の連続稼働
- ✅ PLCや各種センサとの接続性
一般的なラズベリーパイ(民生用途)は、これらを前提として設計されていません。
産業用ラズベリーパイとは?
産業用ラズベリーパイとは、
Raspberry Piの互換性・開発資産を活かしつつ、
✅ 産業環境での利用を前提に強化されたハードウェア
を指します。
主な特徴
- 金属筐体・ファンレス設計
- 広温度対応
- 電源保護・ノイズ対策
- DINレール対応
- 産業用I/O、拡張インターフェース搭載
「低コスト × 産業品質」を両立できる点が最大の魅力です。
耐環境型 産業用ラズベリーパイ「MICA‑R4」
その代表例として注目されているのが、
「MICA‑R4(耐環境型 産業用ラズベリーパイ)」です。
MICA‑R4の特長
- 高性能コアCortex-A72プロセッサを採用したRaspberry Pi Compute Module 4(CM4)採用 (CM3対比で最大2倍の高速化)
- Raspberry Pi OS
- 耐環境・産業仕様の筐体設計
- ファンレス構造で高信頼性
- オンボードeMMC搭載でBoot用SDメモリ不使用
- データ保管用としてmicroSDスロットを搭載
- IoTゲートウェイ用途に最適
既存のラズベリーパイのソフト資産を活用しながら、
現場導入に必要な堅牢性を確保しています。
産業用ラズベリーパイの活用事例
✅ 設備データの見える化
- 温度・電流・稼働状況の収集
- クラウド連携による遠隔監視
✅ エッジComputing
- センサデータの一次処理
- 通信負荷削減・リアルタイム制御
✅ 既存設備のIoT化
- 古い装置への後付け
- PLCデータ収集ゲートウェイ
こんな方におすすめ
✔ 小規模~中規模のIoT導入を検討している
✔ PCほど高性能は不要だが、信頼性は欲しい
✔ Raspberry Piの開発経験を活かしたい
そのようなケースでは、
産業用ラズベリーパイが非常に有効な選択肢となります。
まとめ
| 項目 | 一般用Raspberry Pi | 産業用ラズベリーパイ |
|---|---|---|
| 用途 | 学習・試作 | 工場・設備 |
| 耐環境 | △ | ◎ |
| 長期供給 | △ | ◎ |
| 信頼性 | △ | ◎ |
「試作から本番へ」
その壁を越える存在が、産業用ラズベリーパイです。
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