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トップランナー変圧器の第三次判断基準

2025.06.17

エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律(省エネ法)に基づき、これまで2006年度(油入)、2007年度(モールド)、2014年度を目標年度とする基準が設定され、変圧器による省エネは広く普及しました。そしてトップランナー制度の観点から、変圧器の省エネ基準が見直されることになりました。それが「トップランナー変圧器の第三次判断基準」であり、目標年度及びエネルギー消費効率の2項目が新たに見直しされました。また、区分の明確化を目的として、区分名が新設されました。【一部省略】変圧器の製造又は輸入の事業を行う者は、2026年4月以降、現在のトップランナー“変圧器2014”の出荷ができなくなります。【一部省略】新基準トップランナー変圧器では、JIS C 4304(1981)規格値とのエネルギー消費効率の比較において約46%、トップランナー変圧器第一次判断基準であるJIS C 4304(2005)との比較でも約26%の省エネ効果が期待でき、旧型の変圧器になるほどエネルギー消費効率が悪く無駄な損失を発生させてしまいます。また、日本国内での変圧器稼働台数は、2021年度時点で約386万台(油入351万台、モールド35万台)と推定されています。このうち更新推奨時期の20年を経過している2001年以前の変圧器は約221万台、57%を占め、新基準のトップランナー変圧器へのリプレイスにより大きな省エネ効果が期待できます。これら旧型変圧器の更新促進は、地球温暖化の環境問題として早急に取組んでいかなければならない課題と言えます。

(一般社団法人日本電機工業会HPより)

弊社取扱メーカーの株式会社日立産機システムでは、この「トップランナー変圧器第三次判断基準」に適合した配電用変圧器の最新モデル「SuperトップランナーⅢ」を今年の8月より発売します。